初期アイルランド法において、身分に応じて自由人の名誉に定められた価値(lóg n-enech)。これによって、傷害に対する賠償額、およびその人が宣誓や保証人として負える限度が決まった。
詳細
名誉価格は、セートやクマルといった価値単位で測られた。王の名誉価格は農民のそれよりはるかに高く、奴隷には名誉価格がなかった。名誉価格は、殺害に対する定額の罰金(éraic)に加え、侮辱や傷害について加害者が支払う額と、人が保証できる債務の上限を定めた。身分、ひいては名誉価格は、富、官職、または不正行為によって変わりうる。同様に身分に応じて賠償額を定める制度は、ゲルマン法やフリジア法の贖罪金(wergild)など、他の中世法にも見られる。